デカと言えば刑事のこと。刑事もののドラマのタイトルにも使われる「デカ」という言葉は、一体どこから来ているのでしょうか。

およそ150年も昔からデカと呼ばれていた

1874年1月15日、現在の東京都に警視庁が設立されました。これをきっかけに警察官の服装も西洋の文化を取り入れた装備と制服に変わりました。

当時は文明開化が行われた直後。西洋の服装は目立ちすぎるため、犯罪者を尾行したり待ち伏せするような捜査には不向きな格好でした。そこで、私服警官が誕生するのです。当時の私服といえば当然和服が主流です。和服の中でも最も動きやすいとされていた「角袖(かくそで)」が、私服警官の服装になりました。

警察の間では、警官以外に話の内容がバレてしまっては不都合な場合があるため、様々な隠語が用いられます。「私服警官」を呼ぶ際の呼称も隠語で呼ばれるようになりました。それが「かくそで」の最初と最後をとって、逆にして読む「でか」という隠語でした。

これが現在でも残っており、刑事のことをデカと呼ぶようになっているのです。