日本の硬貨は言わずもがな造幣局で造られています。所在地は東京かと思われがちですが、意外にも大阪にあります。日本の硬貨は世界最高水準の偽造防止技術が使われており、この技術を活かして海外の硬貨も生産していることはあまり知られていません。

日本の造幣局

造幣局が製造する日本円の数は毎年バラつきがあります。これは消費税などが大きく関係しており、例えば消費税が5%や10%の時は、端数が出にくいために一円玉硬貨などはあまり生産されません。また、近年は電子マネーやプリペイドカードなどが普及したことにより、硬貨の製造数は減少しています。令和元年には製造された硬貨は毎年平均の3分の1程しか製造されていません。

世界約190の国と地域のうち、自国で貨幣を製造しているのは約60カ国程度とされます。そのため、製造技術のない国は、他国へ製造を依頼します。日本はで2012年に戦後初となる外国硬貨の受注生産を行いました。一般硬貨以外にも、記念硬貨の製造実績もあり、2007年から現在までに10カ国・14種類の硬貨を製造しています。