ホテル旅館にチェックインする際に必ず記入する宿泊者名簿、通称「宿帳」。これはとある理由から必ず記入しなければならない決まりになっているのですが、その理由とは何でしょう。

宿帳の利用用途

宿帳は旅館業の業務について定めている法律「旅館業法」の第6条によって、宿泊施設担当者または宿泊者自身が、宿泊者の氏名、住所、職業、その他の事項を記載することが義務付けられています。

この宿帳の利用目的は、忘れ物があった際の連絡先や、何か宿泊者と連絡を取る必要がある場合に使用されると思われがちですが、本当の目的はそうではありません。宿帳の真の目的は、感染症や食中毒があった場合に、感染ルートを特定および拡散の防止にあるのです。

もし虚偽の記載をしていたことが判明した場合は、1日以上30日未満の身柄の拘束、または1000円以上1万円未満の罰金を科せられてしまいますので、くれぐれも申告は正直に行いましょう。