パンチパーマは1970年代に日本で考案された髪型で、1980年代に入ると若者を中心に一世風靡しました。日本各地に存在する大仏の髪型も、一見するとこのパンチパーマのような髪型をしていますが、本当のところはどうなのでしょうか。

大仏の髪型の意味

じつは大仏の髪型は「螺髪(らほつ)」と呼ばれるもので、螺髪の「螺」という字は、巻き貝を意味しています。釈迦の32の大きな特徴と80の細かい特徴を意味する「三十二相八十種好」の一つで、螺髪であるということは、それだけで尊い存在であることを示しているのです。

大仏の種類によって螺髪の数には違いがありますが、全ての大仏の螺髪は右巻きで巻かれているという共通点があります。

奈良の大仏でいえば、螺髪一つの大きさは直径約22cm、高さ約21cm、重さは一つ1.2kgと巨大なものというのが分かります。