日本では長さを表す単位としてメートル法が採用されています。当たり前のように1メートル、その1000倍は1キロメートルとしていますが、初めて「1メートルはこの長さである。」と決められたのにはどういう背景があるのでしょうか。

今回の雑学では、メートル法の誕生についてご紹介します。

1メートルが出来るまでは

アメリカなどの欧米諸国では、古くからヤード法やフィート法が用いられてきました。現代でもそれらの国々ではメートルよりもヤードやフィートが用いられています。

ちなみに1ヤードはおよそ0.9メートル。1フィートはおよそ0.3メートルです。

日本でも尺貫法という法則によって長さの単位が決められていました。それらの単位は「寸」や「尺」といったもので、現代でも建築関係で用いられる単位です。

ちなみに1尺はおよそ0.3メートル。1寸はその10分の1です。

1メートルと地球の関係

18世紀末、フランスにて世界中でバラバラに決められている単位を統一するための決議が成されました。この際に、長さの世界規格はメートルであるとされたのです。

では1メートルの長さはどのように決められたのでしょうか。これには地球の大きさが関係していたのです。

地球一周の距離は4万キロとキリがいい数字になっていますが、それもそのはず。1メートルは地球の子午線の長さの4000万分の1であるとされたからです。子午線とは赤道と直角に交わる、両極を結ぶ線のことです。

つまり、地球の長さが1メートルの4000万倍ではなく、地球の長さの4000万分の1が1メートルというワケです。