パスポートの色は5色もある
パスポート、正式には「日本国旅券」といいます。パスポートは政府が発行する、いわば世界共通の身分証明書であり、海外旅行には必須であり、海外では命の次に手放してはならないアイテムです。私たちが普段目にするパスポートには、赤色と紺色の2色がありますが、実はそれ以外にもう3色も種類が存在します。
パスポートの種類
一般旅券である赤と紺のパスポートの違いは、有効期限の長さにあります。赤色は10年、紺色は5年の有効期限で、申請費用に差がありますが、コストパフォーマンス的には赤の方が安いというメリットがあります。しかし20歳未満においては強制的に紺色のパスポートしか持つことができません。
緑色のパスポート
緑色のパスポートは「公用旅券」と呼ばれるもので、例えば国会議員など、国の用事で海外に渡る人やその同行者に発行されるパスポートです。公用旅券の表紙には「OFFICIAL PASSPORT」と表記されています。
濃い茶色のパスポート
濃い茶色のパスポートは「外交旅券」です。皇族や内閣総理大臣、衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官、外交官などが、その名の通り公務によって海外に渡る際に使用されます。表紙には「DIPLOMATIC PASSPORT」と表記されています。
茶色のパスポート
外交旅券に比べて色が薄めの茶色は「緊急旅券」です。外国に滞在中にパスポートの紛失・盗難・有効期限の失効などがあった場合に、緊急用として発行されるパスポートで、表紙には「EMERGENCY PASSPORT」と表記されており、特殊なパスポートの中で唯一、一般人が持つ可能性のあるパスポートになります。