プラスチックが分解されるには400年以上かかる
私たちの生活を豊かにしてくれているプラスチックですが、その処分には世界規模で頭を悩ませています。プラスチックゴミのリサイクルが推奨されていますが、実際にリサイクルされるプラスチック製品は全体のわずか9%にしか過ぎません。
プラスチックの驚異
残りの91%の内、12%は焼却処分され、79%はゴミのまま放置されることになります。プラスチックが開発された1950年頃から2019年頃までにかけて製造されたプラスチックは83億トンとされ、今や海にまでプラスチックが流れ出しているそうです。
プラスチックは400年以上の時間をかけて分解されるとされますが、細分化されて目に見えなくなるだけで、プラスチックということには変わりありません。目に見えないほど小さくなったプラスチックは「マイクロプラスチック」と呼ばれ、深海から北極の氷の中まで、いたる所で発見されています。これが生態系に影響を与えると言われています。
このままでは2050年には海に住む魚の全重量よりも、プラスチックの重量の方が上回るといいます。リサイクルも大切な環境保護の一環ですが、そもそもプラスチックを使わない生活が必要になっているのではないでしょうか。