一本、また一本とナイフを突き刺すたびに、タルに収まった海賊が飛び出さないかヒヤヒヤする定番ゲーム。バラエティ番組などでもよく見る光景ですが、このゲームはそもそも間違ったルールで遊ばれているのはご存知でしょうか。

正しい黒ひげ危機一発のルール

黒ひげ危機一発が販売された当初は、誰が黒ひげ(海賊)を飛び出させるかを競うゲームでした。

つまり、黒ひげが飛び出したら勝ちになるルールだったのです。

このルールが現在のように飛び出させたら負けとなった起源と言われているのが、1976年から12年間フジテレビで放映されていた「クイズ・ドレミファドン!」というクイズ番組。

この番組では、クイズに正解したチームが黒ひげ危機一発に挑戦し、ナイフを刺した数だけポイントが加算され、黒ひげが飛び出してしまったら得点が全て失われるというルールが適用されていました。

この番組をきっかけとして、ハラハラドキドキ感が視聴者にうけ、黒ひげを飛び出させた人が負けというルールが浸透したのです。

現在では製品の説明書にも「飛び出したら大当たり」というフレーズが使われ、遊び人たちがルールを決められるように、どっちつかずの説明が書かれています。

ちなみに

危機一髪という熟語は「髪」の字を当てるのが正しいですが、黒ひげ危機一発の製品名では「発」の字が使われています。これは黒ひげが発射されるところとかけているのでしょうか。