スポーツジムから自宅まで、室内で手軽に有酸素運動を行えるとして人気のランニングマシン。ルームランナーとも呼ばれるこの器具は、かつては拷問器具として発明されたです。

イギリス生まれの拷問器具

ランニングマシンは正式には「トレッドミル」と呼ばれています。トレッドミルは、1817年にイギリスの刑務所の囚人を更生させるために導入されました。当時のトレッドミルは横に長い筒状のもので、段差がついており、永遠と回転するものでした。当時は「踏み車」と呼ばれていました。トレッドミルは日本語で「踏み車」と訳しますが、その由来がここにあるのです。

一列に並べられた囚人たちは、一日6時間もの間、踏み車を歩き続けたのです。踏み車を回転させるたびに水のポンプを動かしたり、穀物をすり潰したりする器械の動力となりました。更生と製造の一石二鳥の器具として、1898年に廃止が決定されるまで、世界中の刑務所で採用されていきました。

現在では健康のための器具として使われていますが、運動嫌いな人にしてみれば、拷問であることには違いないのでしょう。