動物の糞には、その動物の生態を知るヒントがたくさん詰まっています。白い糞と聞くと、鳥類をイメージすることがほとんどでしょう。しかしサバンナに生息する肉食動物であるハイエナもまた、白い糞をします。

白い糞の正体

「サバンナの掃除屋」の異名を持つハイエナは、死んでから時間が経過した腐肉を食べることができます。ハイエナは強靭なアゴと歯を持ち、他の肉食動物が硬くて食べられなかった餌を食べることができるのです。

そしてハイエナが食べているのは肉の部位だけではありません。なんと骨も食べてしまいます。ハイエナは数頭の群れをなして生活していますが、その巣穴の近辺には非常食となる骨が散乱しているのです。この骨の成分のせいで、糞が白くなるのです。

もしハイエナが骨を食べない生き物であったなら、サバンナはそこら中に骨が散乱している物騒な景観をしているのかも知れません。ハイエナはまさに「サバンナの掃除屋」なのです。