砂漠といわれると、誰もがサハラ砂漠のような一面が砂で覆われた地域を想像することでしょう。しかし世界最大級の砂漠は、砂など微塵もない南極大陸だというのです。

なぜ氷の世界が砂漠?

まず砂漠とは何かから説明しましょう。砂漠の定義は「年間降雨量が250mm以下の地域」または「降雨量よりも蒸発量の方が多い地域」といったものになるので、特に砂や岩場だけで構成された地域である必要はありません。

南極の年間降水量は平均100mm未満で、降水量でみれば砂漠の定義を満たしています。また、マクマードドライバレーと呼ばれる南極の一部の地域では、氷どころか雪すらない、まさに砂漠といえる地帯が存在するのです。