海がないのに海軍が存在する国がある
南アメリカに位置するボリビアは、国土のいずれも海に面していません。しかし軍隊として海軍を保持しているという変わった国なのです。
海にいない海軍
なぜ海がないのに海軍が存在するのか、それはボリビアの歴史をさかのぼってみるとハッキリとします。1879年に勃発した太平洋戦争に敗北したことにより、ボリビアの領土の一部がチリに奪われてしまいました。その奪われた地域こそ、海に面していた領土だったのです。
海を失って100年以上が経過した今も、ボリビア海軍は存続を続けています。これにもしっかりと理由があります。ボリビアにはアマゾン川の大きな河川が流れており、密輸や麻薬取引を防ぐために海軍がパトロールを行っています。また、3800mという世界で最も標高の高い湖であるチチカカ湖でも活動をしていることから、世界で一番高い場所に存在するのか海軍ともいわれているのです。