まだ投球していないのに「ボール」の判定をされた投手がいる
野球は一球一球に戦略があり、それが醍醐味とも言えます。しかし野球に興味のない人に取ってみれば、なぜ次の投球まであんなに時間がかかるのだろうと退屈に感じるものです。しかしそんなことがあってかは定かではありませんが、投球のルールにかつて「20秒ルール」というものが存在しました。
20秒ルールとは
20秒ルールとは、「走者がいない状態では、次の投球までに20秒以内で行わなければいけない」というもの。このルールを破ってしまうと、審判からボールの判定が言い渡されます。これは故意に試合の延長をすることを防ぐために適用されたルールです。このルールでまだ投球していないのにボールの判定を受けた最初の選手は、阪急ブレーブスで活躍していた梶本隆夫でした。
20秒ルールは2006年までプロ野球で適用されていたルールですが、2007年以降も実はさらに厳しくなった「15秒ルール」という形に変更され、同様のルールは適用されているのです。15秒ルールになってからは工藤公康や、中日ドラゴンズのエンジェルベルト・ソトがこのルールによってボールの判定を下されています。