ゴム風船は膨らませる前の状態でも膨らませた後の状態でも、表面に白いのようなものが付いていて、手触りがサラサラしていることが分かります。この粉が付いていることで風船が割れにくくでもなるのでしょうか?粉の目的と正体を探ってみます。

風船についている白い粉の正体

ゴム風船はラテックスという天然ゴムで作られており、その正体はゴムの木から取れる乳状の樹液です。製造過程でラテックスが粉状になり、表面に残ってしまうというわけではありません。

ラテックスを丸い型に流し込み、乾燥させて出来上がるのが膨らませる前のゴム風船です。型からゴムを外す際に粉をまぶすことで型から外れやすくなる上、完成したゴム風船を梱包する際にも風船同士がくっついてしまうことを防ぐことができるのです。

この粉の種類は化粧品などに多く使われるタルクや、赤ちゃんにも使用できるベビーパウダーやデンプンなど様々ありますが、いずれも人体には無害なものが使用されています。そのため、ゴム風船を膨らませる際に口に入ってしまったとしても、何ら問題はないのです。