数あるオリンピック種目の中で、ボクシングレスリングにのみ共通したルールがあります。それは戦い方などのルールではなく、試合に挑む前の姿、身だしなみに関するルールです。

身だしなみに関する意外なルール

レスリングは両選手が組んず解れつのし烈な戦いが行われます。一方ボクシングは、基本的にはヒットアンドアウェイを繰り返しているように見えますが、ラッシュ時など、相手の体に抱きついて攻撃を防御する「クリンチ」という行動が度々見られます。

つまりはどちらの競技も、相手と体を触れることがある競技です。仮に選手にヒゲが生えていたとしたらことがどういう起こるでしょうか?相手の皮膚や、下手をしたら目にヒゲが入ってしまい、思わぬアクシデントに見舞われます。

このようなことを回避するために、オリンピックの規約にはボクシングとレスリングの選手はヒゲを生やしてはいけないことになっているのです。

ちなみに、同様に選手同士が接触しやすい格闘技である柔道には、この規約が無いようです。