あんパンの上には必ずといっていいほど黒ゴマがパラパラと撒かれており、すぐにあんパンであることを判断することができます。じつはあんパンの上のゴマは、彩り風味などの理由から乗せられているものではありませんでした。

ゴマの意味

あんパンは1874年に銀座木村屋の創業者と、その次男の二人によって考案されました。1897年頃になるとあんパンは全国的に大流行し、木村屋のあんパンは一日に10万個も売れるようになったといいます。

あんパンの上にゴマを乗せるのは木村屋が始まりであり、木村屋は「こしあんパンにはケシの実、粒あんパンには黒ゴマ」というルールを作ったのです。

今でこそパッケージフィルムからどのあんが使われているか分かるため、あんパンらしさを出すためにゴマを乗せている商品も少なくないのかも知れません。