アントニオ猪木はプロレス界を代表するレジェンドプレイヤーであり、国会議員も経験している異色の経歴を持つ人物です。その恵まれた体格を活かし、数々の賞を獲得してきました。そんな彼と、当時のウガンダの大統領との戦いが正式に決定していたのです。

猪木vs大統領

とはいえ、大統領といえどもズブの素人というわけではありません。当時の大統領であるイディ・アミン・ダダは、アントニオ猪木に負けず劣らず身長193cmの恵まれた体格で、東アフリカのボクシングヘビー級チャンピオンになった男です。

「人食い大統領」の異名を持つイディ・アミン・ダダに対しアントニオ猪木陣営が戦いを挑み、異種格闘技戦となることが分かっていながらも、イディ・アミン・ダダはその挑戦を受けたのです。

レフェリーにモハメド・アリを招き、開催時期までほぼ決まっていましたが、政治情勢が悪かったこともあり、反体制派クーデターの影響で、この戦いが実現することはありませんでした。