青空のキャンバスに一筋の線を描く飛行機雲はなぜ出来る?
雲ひとつない青空。上空遥か彼方には一機の飛行機が作り出す一筋の飛行機雲。この風景を見ると夏を感じてしまうのは私だけでしょうか。
さてこの飛行機雲の正体は一体なんなのか、どのようにして作り出されているのでしょうか。
飛行機雲が作り出される条件
飛行機雲が作り出されるには高度6000mを飛行する必要があります。
気温は地上から100m離れるごとに0.6℃ずつ下がり、6000m上空では-30℃以下の気温になります。
この条件を満たした上で、飛行機雲が作り出されるパターンは2つあります。
排気ガスが作り出す雲
飛行機が排出する排気ガスの温度は300~600℃。排気ガス中の空気が急激に冷やされて氷の粒になり、雲になります。
飛行機の主翼が作り出す雲
空気圧の低い上空を飛行すると、主翼の後ろで空気の渦ができて気圧と気温が下がり、水分が冷やされるために雲が作り出されます。
飛行機のエンジンに大きく関係している飛行機雲。機体のエンジン数によって作り出される飛行機雲の本数が違います。空に描かれた飛行機雲をよく見てみると、2本線だったり4本線だったりするのです