最初のドッグファイトは子どものケンカのようだった
ドッグファイトは、戦闘機同士が機関銃やミサイルなどを駆使して行う空中戦闘のことをいいます。今でこそ最新鋭の装備で戦闘が行われますが、当然昔はもっと原始的な方法で戦われていました。
ドッグファイトの歴史
そもそもドッグファイト(dog fight)は、字のごとく犬の戦いの様子から名付けられました。戦闘機では相手の背後を取ることが圧倒的に有利なため、お互いが相手の背後を取りあう姿が、犬が互いの尻尾を追いかけ回しているかのような姿に似ているため、ドッグファイトと名付けられたのです。
その昔は戦闘機は存在すらしておらず、あくまでも上空から敵の拠点などを探査する偵察機しかありませんでした。当然敵の偵察機とかち合ってしまっても攻撃する手段がないため、ただすれ違うだけだったり、敵パイロットに対して手を振る光景もみられたといいます。
次第に偵察機の軍事的効力が大きくなるにつれ、敵機を追撃する必要性がでてきます。しかし当初は機関銃などの装備を積んでいるわけでもなかったため、敵機に対して工具を投げつけたのが始まりと言われています。
攻撃手段は徐々に過激になり、ガレキや石などを使用したり、拳銃で攻撃することもありました。そして時は流れて、航空機に機関銃などの武器が搭載されることになったのです。