4枚のプロペラを回転させることによって揚力を発生させて空に浮かぶヘリコプター。身近な物でプロペラ(羽根)を回転させて風を起こすといえば、扇風機が思い浮かびます。

ヘリコプターの設計

ヘリコプターのプロペラは高速で回転していますが、意外にもその速度は一般的な扇風機の弱風よりも遅いのです。つまり強い揚力を発生させるためには、回転速度はあまり関係がないということになります。

強い揚力を発生させるには回転速度よりも、プロペラの幅や長さなどの面積、角度などが重要なのです。ではこの状態で回転速度を上げればどうなるかというと、それもまた機体を不安定にさせる原因になります。プロペラの枚数を多くしても、機体の重量が増してしまい、思うような効果が得られません。

このように、ヘリコプターは緻密な計算に基づいて設計されているため、現在の形が完成形といえるでしょう。