「よっ!大将、お愛想(おあいそ)!」という声が居酒屋など様々な飲食店で聞こえてきます。でもこの「お愛想」という言葉。実はとても失礼な言葉なのです。

お愛想の本当の意味

その昔は、お勘定の一割程度を店にツケておくのが一般的だったと言われます。これは「また来るよ」という意味であり、お店側とお客の信頼関係を表していました。

しかしもうその店に絶対に行かない。つまり愛想を尽かした場合には、「お愛想する」と言ってツケを全額支払い、他の店に移ってしまうのでした。

また、お店側も「お愛想」という言葉を口にする場合があります。これは「愛想がなくてすみません」という、お客様に対しての低姿勢の表われで、お客側が使う意味とは全く異なります。

現代では誰しもが気軽に「お愛想!」といってお勘定を済ませていますが、敷居が高そうな老舗のお店に行く場合は気をつけた方が良いかも知れません。