ケンタッキーフライドチキンはガソリンスタンドから生まれた
世界全土で2万弱の店舗数を誇る大手ファストフードチェーンの「ケンタッキーフライドチキン」は、店先に立っているカーネルサンダースによって設立されましたが、その前身は飲食店とは全く関係のない、ガソリンスタンドだったのです。
ケンタッキーフライドチキンの誕生
幼い頃に父を亡くし、母の手伝いをするために6歳で料理を始めたカーネルは、10歳になると働きに出るようになりました。その後はなんと40もの職を転々としますが、30代後半になってガソリンスタンドを営みます。
ガソリンを詰める際に、汚れた車の窓ガラスを拭いていると、思いやりの気持ちがサービスの基本であるという信念が生まれたそうです。
そして1930年に、何を思ったのかガソリンスタンドの物置を改造し、6席しかない小さなレストランをオープンしました。もちろん目玉のメニューはフライドチキンです。このフライドチキンが評判を呼び、カーネルの経営は波に乗ります。
現在の主流でもあるフランチャイズビジネスを始めたのは、カーネルが65歳の時でした。カーネルのサービスに対する熱意と、あくなき精神力がケンタッキーフライドチキンを全世界へと広めたのです。