「しゃぶしゃぶ」の語源は肉を泳がす擬音ではない
しゃぶしゃぶは沸騰したお湯や出汁に薄く切った肉をくぐらせ、タレに付けて食べる肉料理です。日本発祥と思っている方が多いですが、起源はモンゴル帝国の「涮羊肉(シュワンヤンロウ)」であるとされます。そして「しゃぶしゃぶ」という名称の由来も、多くの人は誤解をしているのです。
しゃぶしゃぶの語源
しゃぶしゃぶの名称の由来は、お湯に肉をくぐらせ、しゃぶしゃぶと湯がく様子を擬音に変えたと思っている人が大半です。しかしこれは誤りです。
しゃぶしゃぶは当時「牛肉の水炊き」と呼ばれ、関西から人気が出始めました。これをお店のメニューに取り入れようとしたのが、大阪にあるスエヒロでした。従業員がタライの水でおしぼりをすすぐ様子が、牛肉の水炊きをするときの様子と似ているということから、おしぼりをすすぐ時のジャブジャブという音を料理名にしたのです。
「牛肉の水炊き」から「しゃぶしゃぶ」という名前への改名は多くの人にインパクトを与え、しゃぶしゃぶは全国に広く普及することになったのです。