くしゃみを止めるのは体に悪影響?
くしゃみは自分の意思でコントロールすることのできない不随意運動の一つです。会議の席や密集した場所など、我慢することでくしゃみの大きさをある程度減少させることはできます。しかしこれを行なってしまうと、体に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
くしゃみの役割
くしゃみの発生原因は二つあるとされます。一つはくしゃみによって体温を上昇させるための生理現象です。鼻腔内の温度が低下した際に、脳へ命令を出してくしゃみを発生させます。寒いところでくしゃみが出やすいのはこのためです。もう一つは鼻腔内の異物を排出するためです。この場合の異物は、ホコリなどのゴミだけでなく、ウイルスや花粉などの病気の原因となる物質まで様々です。
つまりこれだけでも、くしゃみを我慢するということは、必要である体温調整を行えず、不要な異物の排出が出来ないというデメリットがあるということが分かります。
これに加え、くしゃみは意外にも大きな力が加わる行動です。そのため、むやみにくしゃみを我慢することによって、呼吸器に強い圧力がかかってしまいます。特に顔付近にある鼻、耳、目にダメージを負いやすく、頭痛やめまいなどに繋がる危険性もあるのです。
くしゃみは恥ずかしがらずに出してしまったほうが良いといえます。しかしその際はハンカチなどで口を抑えて飛沫しないようにする配慮が必要になります。