お酒を飲む人にとって、辛いのが二日酔いです。昔から「安いワインほど悪酔いしやすい」と言われますが、この噂は本当なのでしょうか。確かにワインを飲むと頭痛がしやすいという人もいるでしょう。それはワインに含まれる成分に関係しているのです。

ワインに含まれる嫌な成分

ワインにはヒスタミンという成分が多く含まれています。このヒスタミンは、血管を拡張する作用があり、拡張した血管によって神経が圧迫されることで頭痛を引き起こすのです。そしてもう一つ、チラミンという成分も含まれています。チラミンはヒスタミンとは逆に、血管を収縮する作用があります。すると脳は血管を拡張して正常に戻そうとする働きをします。このことから、過度に血管を拡張してしまいがちで、結果的にヒスタミンと同じ症状が起こるのです。

これらの成分はどのワインにも共通して含まれています。つまり安いワインだからといって悪酔いしやすいわけではないのです。しかし、安いワインには酸化防止剤が含まれていることがあり、この酸化防止剤も頭痛の原因となることから、安いワイン=悪酔いしやすいという構図が出来上がったのではないか推測できます。