昼間に会ったらこんにちは。夜に会ったらこんばんは。別れる時にはさようなら。誰しもが何の疑いも持つことなく当然のように使用している挨拶ですが、その語源はどういったものなのでしょうか。

挨拶は長い文章の省略だった

そもそも挨拶という言葉は、仏教用語だったのです。禅宗の修行の一つで、お互いが質問をし合うことを「挨拶」と呼んでいました。これが一般化され、人と会ったら挨拶をするというのが礼儀になったのです。

「こんにちは」は漢字で「今日は」と書きます。「きょうは」ではなく「こんにちは」と読みます。「こんにちは」とは、「今日は、お元気ですか?」などの長い文章が省略されて生まれたのです。

同じように「こんばんは」は「今晩は、月がキレイですね」などの文章が省略されたもの、「さようなら」は、「左様なら(それなら)、ここで失礼いたします」といった文章が省略されたものなのです。