電車や列車が発車する際に、運転手は「出発進行」と喚呼します。よく、運転手のモノマネをする際に、出発の合図として「出発進行」という言葉を発するシーンをよく見かけますが、「出発進行」は「これから出発しますよ」という意味とは少し違うのです。

出発進行の意味

車を運転する際でも、車両の前後確認などを行った後に発進しなければならないと教習所で習います。電車でも同じく、様々な機器や状況が出発するに値しているかを確認する必要があります。その内の一つが信号機です。

電車が出発することを許可しているかを判断する信号機を「出発信号機」といいます。この信号機は色などの組み合わせによって「減速」「注意」「警戒」そして「進行」があります。そうです、「出発進行」とは、あくまでも「出発信号機が進行を表している」ということを確認した号令に過ぎないのです。

電車が発車する際の準備を順次行っていく中で、出発信号を確認した際に発せられる言葉であり、その直後に電車が動き出すとは限りません。