アイスクリーム発祥には諸説ありますが、おおよそ16世紀にはアイスクリームの原型となる菓子が生まれていたようです。アイスクリームが日本に伝来されたのは1860年代のこと。当時は今では考えられないほど高価な値段で取り引きされていました。

アイスクリームの歴史

古くはいつの時代もアイスクリームは高級品としてされてきました。アイスクリームが誕生して間もない頃は、冷たい容器を使って手作りで製造されていたことも、高級品とされる所以の一つだったのかもしれません。

日本人で初めてアイスクリームを食べたのは、1860年に日米修好通商条約を結ぶために渡米した遣米使節団が最初であるとされます。

その後、1869年に日本にアイスクリームのレシピが伝わると、横浜の氷屋でアイスクリームが作られるようになりました。原料は、生乳・砂糖・卵黄というシンプルなもので、「あいすくりん」という名前で販売されていました。

しかしこの「あいすくりん」一人前は当時の価格で2分、現在の価値に換算するとおよそ8000円程の超高級品で、一般市民へはなかなか普及しなかったそうです。

工場による大量生産が開始されたのは1920年のことで、アイスクリームが広く日本人の口に運ばれるまではそれなりの時間を要することとなったのです。