「タコは何を食べて生きているのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?タコは貝や甲殻類を主に、たまに魚なども食べています。タコが獲物を捕食するために用いるのが、自慢の8本足(腕)ですが、じつはそれ以外にも毒を用いるのです。

タコの毒性

タコは足で獲物を締めると同時に、足の中央にある口から獲物を取り込みます。この口には「くちばし」と呼ばれる部分があり、このくちばしから毒となる唾液を出し、獲物を麻痺させることができるのです。これは人間が普段から食用にしているマダコやミズダコも同様で、全てのタコに共通しています。つまりタコは毒性生物といえるのです。

時として人間にもその牙を向けることがありますが、大抵のタコの場合は噛まれた傷の方が心配で、毒性は大したことはありません。しかし一部のタコは非常に強い毒性を持っています。

例えばヒョウモンダコはフグと同じテトロドトキシンをという毒を持っています。テトロドトキシンは青酸カリの800~1000倍の毒性を持っており、たった15cmのその体で人間を死にいたらしめる可能性をもっているのです。