昔から「お盆に入ると幽霊に連れて行かれる」という迷信があります。大人が子どもたちを戒めるために言い始めたことのようにも感じますが、じつはその裏にはちゃんとした理由があるのです。

お盆の海の危険性

お盆に海に入ってはいけない理由は代表的なものとして3つあります。

土用波

地域によって異なりますが、一般的にお盆とは8月13日〜16日の4日間を指します。この時期には台風の影響で、土用波といううねりの強い高波が発生します。高波が押し寄せるということは、その分引き波の力も強くなるので、離岸流に飲み込まれやすくなる危険性が高まるのです。

水温の低下

二つ目は水温の低下です。この時期を境に海の水温は徐々に低下していきます。冷たい水の中での運動は、思わぬ体調不良を引き起こす可能性が考えられます。

クラゲ

そして最後はクラゲの存在です。お盆の時期から10月にかけて、クラゲが水面近くに浮上してきます。クラゲに刺された場合は激しい痛みが伴い、泳ぐこともままならないため溺れてしまう危険性があります。


これらの様々な要因が全てお盆の時期と重なることから、お盆の海水浴は危険だと言われるようになったのです。迷信だからと侮らず、正しい知識を持って安全な海水浴を楽しみましょう。