ストローは日本語ではなぜ「藁(ワラ)」?
両端に穴が空いた細長い管状をしており、主にドリンクを飲む際に使用されます。ストローの素材はプラスチック製が主ですが、金属製やガラス製などのストローも存在します。このストローを日本語に訳すと「藁(ワラ)」となりますが、なぜなのでしょうか。
ストローの原型
藁とは稲や麦の茎を干したものです。藁は家畜のエサとしてだけでなく、麦わら帽子や藁人形、畳や縄など、日常に身近に存在しています。
プラスチック製のストローが日本に入ってきたのは、1950年代後半を過ぎた頃で、意外にも最近の話なのです。それまでは、麦の穂を切り取った残りの麦わらが利用されていました。この麦わらこそ、今でいうストローと同じ形状をしているのです。
プラスチックストローが普及する1950年代後半までは、紙封入りの麦わらを、コップに付いている水滴を利用して縦に貼り付けて使用する麦わらストローが喫茶店などで広く使われていたのです。
このことから、ストローは日本語で「藁」という意味になったのです。