動物の中で最も血圧が高いのはキリン
血圧は心臓が血液を送り出す際に発生する血管内の圧力のことです。血圧の数値はよく上はいくつで下はいくつという風に表現されますが、正確にはそれぞれ「収縮期血圧(最高血圧)」「拡張期血圧(最低血圧)」といいます。
キリンの血圧
人間の場合、正常な血圧の数値は家庭で測る場合と病院で測る場合で異なります。家庭で測る場合は最高血圧が135未満、最低血圧が85未満で、病院で測る場合は最高血圧が140未満、最低血圧が90未満になります。
最高血圧の数値が135ないし140を超えると高血圧と診断されますが、動物界一首の長いキリンは、心臓から頭部まで血液を送り出すためのパワーも大きいため、最も血圧が高いといわれます。その数値は平均して260もあります。
あれだけ首が長いとなると、頭を上下するだけでも血圧は急激に変化しますが、キリンの後頭部には「ワンダーネット」と呼ばれる特殊な毛細血管が張り巡らされており、このおかげで立ちくらみなどを起こすことはありません。