白球に想いを込め、敗れていった球児たちが涙を流しながら土を袋に詰める。春夏の甲子園での風物詩とも言える感動的なシーンです。毎年大量のが球児たちによって持ち帰られますが、一体あの土はどこからやってくるのでしょうか。

甲子園の土はどこ生まれ?

甲子園で使われる土は黒土と白砂をブレンドしたものです。春は雨が多いため砂を多めにして水捌けを良くし、夏はボールを見やすくするために黒土を多くブレンドしています。

春夏の甲子園大会で球児が持ち帰る土の総量は1トンにも及ぶと言われています。これだけの量の土を毎年持って帰られると、甲子園球場の土は枯れ上がってしまいます。そこで毎年、春夏の大会が終わった年二回に土を補充しているのです。

主な黒土の産地は、岡山県日本原、三重県鈴鹿市、鹿児島県鹿屋、大分県大野郡三重町、鳥取県大山などから持ち込まれ、白砂にいたっては国内だけではなく中国福建省からも輸入されているとのことです。