ヘビは、その先端が二股に割れており、チョロチョロと出したり引っ込めたりする仕草が見られます。これは何をしているのかというと、臭いを感じるために行なっているのです。

ヘビの嗅覚

鼻が付いている生き物は鼻で臭いを感じますが、ヘビをはじめとした爬虫類や両生類、鳥類、哺乳類など多くの生き物に備わっているのが「ヤコプソン器官」という器官です。

ヘビの場合はこのヤコプソン器官が口の中の上顎にあります。ヘビは舌をチョロチョロと出し入れすることによって、空気中に含まれる臭い成分をヤコプソン器官に送り、臭いを感じ取っているのです。

私たち人間の耳が左右に分かれていて、音の方角が聞き取れるように、ヘビの舌先が二股に分かれているのも、どちらの方角に何があるのかを時間差で感知するためといわれます。

野生生物にとって臭いには、様々な情報が詰め込まれているものなのです。