日本を代表するスポーツと言えばなんと言っても相撲でしょう。本場所が開催される施設も「国技館」という名称から、相撲が日本の国技であるという認識が強いです。しかし実は相撲は日本の国技ではありません。

今回の雑学では、世界中の国技についてご紹介します。

国技はほとんど存在しない

国技とは国家機関が正式に国を代表するスポーツであると定めているスポーツ(競技)を指します。

世界各国それぞれに印象強いスポーツというものがあります。ブラジルならサッカー、アメリカなら野球やバスケットボール、そして日本は相撲です。しかし例に挙げたこれらのスポーツはいずれも国技ではありません。

法律的に国技を定めている国は、実は次の12カ国しかないのです。

国名 競技 競技の内容
アルゼンチン パト 馬に乗って戦うサッカーの様なスポーツ
ウルグアイ クリオーリョ式馬術 クリオーリョは民族の名前
カナダ アイスホッケー
ラクロス
唯一国技が二つある国
韓国 テコンドー
コロンビア テホ 重さ1.5キロ程の鉛玉を15メートル先の的に向かって投げ、その中心点からの距離を競いあう。中心には火薬が置いてあり、当てて爆発させると高得点が獲得できる
スリランカ バレーボール
チリ ロデオ
バハマ セーリング 風を受けて走るヨットの様なものを操る競技
バングラデシュ カバディ
プエルトリコ パソ・フィノ ペルー原産の乗用馬を用いた乗馬競技
ブラジル カポエイラ
メキシコ チャレリア ロデオの様な競技。馬に乗ったまま暴れる牛などにロープを投げたりする

日本では全く知られていない競技が多いですね。

なぜ相撲は国技と勘違いされるのか

法律的に認定はされていないものの、その国を象徴する代表的なスポーツであることは間違いありません。いわゆる「国民的スポーツ」というものです。認知度が高く、広く普及しているために、国技と勘違いされているのです。