タカ科の亜種であるハゲワシ科に属す鳥類は、獰猛な肉食で頭皮の毛が無いことが特徴です。
似たような生物であるコンドルもタカ科に属すコンドル科の鳥類です。

人間とは違って遺伝や生活環境から毛髪が抜けているのではなく、辛く厳しい自然界で生き延びるための生物の進化によってこのような姿になりました。

ハゲワシがハゲている理由

これらの鳥類は自分で狩りをするわけではなく、上位に立つ生物の狩った獲物の肉を食します。例えばチーターやハイエナなどが捕食を行った後、腐食が進んだ死骸の肉をむさぼり食います。

こういった食性を腐肉食といい、英語ではスカベンジャーといいます。この単語を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

ハゲワシは腐食の進んだ死骸に頭を突っ込んで肉を食べますが、新鮮な状態ではないために腐食した体内から病気などをもらいやすいのです。この際に頭皮に毛がある状態では菌が繁殖しやすいですが、毛髪が抜けている状態で太陽からの光や紫外線を直に浴びることにより、殺菌しているというわけです。