人間には平均して200本もの骨があります。平均してというのは、成長過程によって骨の数が異なるためです。何らかの原因によって骨が折れたり変形してしまうことを骨折と言います。正式には「単純骨折」と言います。よく耳にする骨折の種類として「複雑骨折」というものがありますが、これは単純骨折と比べて何が違うのでしょうか。

複雑骨折とは

骨がボロボロに折れてしまうことや、複雑に折れているために治療が困難な骨折の事を複雑骨折というのではありません。

複雑骨折とは、筋肉や皮膚などといった皮下組織の損傷が伴っていたり、骨折した骨が体外へ飛び出ていたりする骨折を指します。この場合、緊急手術をしないと出血多量で死に至ってしまいます。ちなみに単純骨折は閉鎖骨折と、複雑骨折は開放骨折と呼ばれることもあります。