マクドナルドが販売する人気のサイドメニューである「チキンマックナゲット」。ある年には日本だけで5ピース入りが1億4000万セット、つまり7億個のナゲットが消費されたといいます。この定番商品の開発には、日本の和食が大きなヒントになっていたのです。

チキンマックナゲットの開発秘話

チキンマックナゲットの開発に成功したのは1979年のこと。マクドナルドのメニューに、鶏肉を使ったメニューを入れることが社内で決定し、油で揚げる商品にするというところまでは順調でした。しかし揚げ物の命である衣作りに苦戦したのです。

そこで、日本を代表する揚げ物である「天ぷら」のサクッとした衣に目をつけたのです。天ぷらに使用される天ぷら粉を参考にオリジナルの粉を開発し、さらには食べやすいように一口サイズの骨なしチキンにすることによって、ロングセラー商品となるチキンマックナゲットは完成しました。

1980年にアメリカで販売が開始され、日本ではしばらく経った後の1984年から販売が開始されました。