黒ビールはどうやって黒くしている?
今でこそ様々な黒ビールが各メーカーから販売されています。普通のビールは美しい金色ですが、黒ビールはその名の通り黒い色をしたビールです。一体どのようにして着色を行っているのでしょうか。
黒ビールの原料
ビールの主原料は麦芽、ホップ、酵母、水の4種類です。中でも麦芽にどのように手を加えるかといった点が、ビールの味を大きく左右します。同じく、ビールの色もこの麦芽によって変化するのです。
麦芽を熱風で乾燥させて成長を止める「焙燥」を行うことで「淡色麦芽」が出来上がります。通常のビールはこの淡色麦芽が使われますが、黒ビールに使用する麦芽は、さらに高温でローストする「焙煎」を行って出来上がる「濃色麦芽」です。
この焙煎の過程で、どの程度麦芽を焦がすかによって「カラメル麦芽」「クリスタル麦芽」「チョコレート麦芽」「黒麦芽」と、様々な種類の麦芽へと変化するのです。
つまり黒ビールが黒い理由は、着色などではなく焦した麦芽を使用しているからなのです。