その大きさと甘い果肉から「果物の王様」とも呼ばれることもあるドリアンですが、その強烈も王様級です。ドリアンの主な産地は東南アジアで、現地では古くからの言い伝えとして「ドリアンを食べながらお酒を飲むと死ぬ」と言われています。

ドリアンを食べて死ねるのか

日本でも昔からスイカと天ぷらやウナギと梅干しなど、食べ合わせが悪いと言われている食べ物が存在します。確かにスイカと天ぷらの食べ合わせが悪いことは確認されていますが、ウナギと梅干しはそうではありません。梅干しには食欲増進効果があることから、高級なウナギをたくさん食べてしまわないようにと作られた迷信なのです。

ドリアンとお酒の場合、ドリアンに含まれる成分にアルコールが反応して発酵することでガスが発生し、膨満感が起こることがあるとされます。さらに発酵が進むとガスによって腸壁が破裂するというのです。実はこの話は科学的根拠のないものです。ガスが発生するのは確かなようですが、そう簡単に腸壁は破れません。

また、ドリアンは血圧を急上昇させてしまう効果があるとも言われ、そこにアルコールを加えると危険度が増すとも言われます。

いずれにせよ、ドリアンとお酒を同時に大量摂取するのは避けた方が無難なのかも知れません。