(カモ)の肉を使った料理は様々あります。最近ではカップラーメンでも鴨南蛮ソバを食べることができるようになりました。鴨というと頭が緑色をしているのが特徴的な鳥ですが、実は私たちが普段口にしている鴨肉と呼ばれるものは、アヒルの肉であることがほとんどなのです。

鴨はアヒル?

前述した頭が緑色の毛で覆われている鴨は「真鴨(マガモ)」といい、高級食材です。この真鴨を食肉用に品種改良した家禽(かきん)がアヒルです。家禽とは肉・卵・羽毛を人間の生活に利用するために品種改良された鳥のことで、ニワトリやウズラやチャボなども家禽です。このことから、アヒルは漢字で「家鴨」と書きます。

家禽化をするうち、アヒルは体が大きくなるのに反比例し翼が小さくなり、優雅に空を飛ぶことはできなくなりました。しかし繁殖力があり成長が早く、その肉も柔らかいことから、食用に重宝されるようになります。

こうして誕生したアヒルに、本来の真鴨を交配させることによって誕生するのが「合鴨(アイガモ)」です。現在、ほとんどの飲食店で流通している鴨肉は、この合鴨の肉のことを指します。