コーラを始めとする炭酸飲料(ソフトドリンク)をカップに注いだ時に、ふと思ったことはありませんか?「ビールみたいに泡が残っててくれれば美味しそうなのに」と。なぜ炭酸飲料はビールの様にが残ってくれないのでしょうか。

コーラの泡を長持ちさせるには

ビールもコーラも、シュワシュワとしている正体は、どちらも同じ炭酸です。ではなぜビールの泡だけが長持ちするのでしょうか。

ビールの泡の表面にはホップに含まれる苦味の成分と、麦芽に含まれるタンパク質が吸着することで、粘り気が強くなっているのです。このお陰で、きめ細かな泡立ちとなり、泡と泡とがクリーム状のようになって消えにくいというわけです。

一方、炭酸飲料の場合は、きめ細かな泡立ちとなる成分が全く含まれていません。技術的に「残る泡」を作ることは容易ですが、残念ながら美味しくはならないそうです。