「全治」と「完治」の違い
事故や怪我で「全治◯週間」という表現をみることがあります。また、怪我が治った際は「完治した」と表現します。「怪我が全部治る」から「全治」というのでしょうが、「完治」との違いは何なのでしょうか。
全治と完治はどう違う?
「完治」とは、やはりその文字通り「怪我が完全に治った」という意味です。しかし「全治」は「全有効治療期間」の略であり、「治療にかかる期間」という意味になります。
つまり全治するまでの期間は、「病院に通院する必要のある期間」であり、怪我が完全に治ったことを意味するわけではありません。
例えばスポーツ選手が骨折をしたとしましょう。もちろん骨が正常な状態に戻るまでは通院をしなければいけません。この期間が「全治」するまでの期間です。しかし全治したからといって、怪我をする前のポテンシャルで競技ができるとは限りません。競技に対して何ら支障がなくなった状態を「完治」というのです。