「笑い死に」は本当に起こり得る
笑うことで身体の免疫力が上がり、病気に強くなる、病気が治るといわれています。事実、医学的にも笑いがもたらす健康効果は実証されており、人間だけが持つ「笑い」という特殊な感情は身体にとって良い面しかないように思われがちです。しかしどんなに身体に良いとされるものでも、過剰に摂取しては毒に変わります。笑いもその一つなのです。
笑い死に
可笑しいから笑う、これは正常な感情です。しかし脳梗塞や延髄の梗塞などによって病的な笑いが引き起こされる場合があります。また、脳の視床下部に腫瘍などができた場合には「笑い発作」という発作が怒ってしまうこともあるといいます。
実際に笑い死にした人物の記録はいくつか残されています。
例えば、1975年のイングランドにて、テレビ番組を見ながら25分間に渡って笑い続け、心不全により死亡しました。残された妻はテレビ番組に対し「人生の最期を笑って過ごせたことを感謝します」という内容の手紙を送ったといいます。
近年では2003年に、寝ながら2分間笑い続け、妻は男性を起こそうとしましたが、心不全または窒息死でそのまま死亡した男性がいました。