暖かい日が続くようになってきましたが、まだまだ夜の冷えには注意が必要です。夜のお花見に薄着で出かけて、ブルブルと震える結果にならないように注意しましょう。

今回の雑学では、体の震えについての豆知識をご紹介します。

寒さで体が震える現象の名前

寒さで体がガタガタと震え、歯がカチカチと音を立てます。この生理現象の正式名称を「シバリング」といいます。

シバリングは自分の意志に関係なく、脳によって無意識に発せられる体温調整行動です。筋肉が動くことによって体を震わせ、その結果熱を発生させ体温を上げようとしている。一種の防衛本能ともいえるでしょう。

オシッコをした際に、ブルブルと震えるのもシバリングです。放尿により急激に体温を失われてしまうので、それを回復しようとする働きなのです。

北海道の方言との関係性

北海道の方言で「寒い」事を「しばれる」といいます。これはシバリングを語源としているのでしょうか。シバリングを医学辞典で調べてみると次のように書いてあります。

筋肉の収縮、れん縮によりもたらされる身体の不随意的な震え、揺れ。熱産生のための生理的手段である。

つまりシバリングは無意識で起こる現象であり、止めようと思っても止めることの出来ない震えです。

しばれるからシバリングが起こるのであって、語源となっている可能性は十分に秘めていますが、残念ながら「しばれる」の語源が「シバリング」である事の事実はどこにも記載されていません。