三味線は三本の弦をバチで弾いて奏でる日本古来の楽器です。そのボディに革を使うことで、三味線の独特な音色が出せるようになるのですが、この革は動物の革が使われているのです。

本当にイヌやネコの革を使っているのか

動物の革と聞くと、タヌキや牛などの革を連想するかも知れません。しかし三味線に使われているのは、人間の生活に身近に存在する、イヌやネコの革なのです。

古くはネコの腹の革を使用していましたが、高価な上に生産量が減少したため、今では市場の7割がイヌの革製の三味線で占めているとされます。

このため、安価なイヌの革を使用した三味線は、もっぱら練習用の三味線として使われているようです。

前述した、タヌキや牛などの他の動物の革でも三味線を作ることは可能ですが、やはりその音質が段違いだそうで、現在でもイヌやネコの革が使用されて製造されているのです。

ちなみに使用される革は、そのほとんどが海外からの輸入品だそうです。