学校などにある黒板。小学校や中学校などの教室を思い描いてみると、正面の黒板に向かって、窓が左側に設置されていると思います。この時、黒板の向きは必ず一定になるように設計されています。

窓と黒板の位置関係

日中に勉学に勤しむ学生にとって、教室に明かりが入ることはとても重要です。太陽は東から昇りますので、教室の窓は光が最も入りやすい南向きに面するように建てられることが多いです。そうなると必然的に黒板の位置は西側にくるようになります。なぜ黒板が必ず西側にくるように設計されるのでしょうか。

それは、右利きが多いと言われている人間の生活に関係しています。窓が南側に設置されている場合、ノートを書く際に手の影が邪魔になることを避けるためなのです。ここで可哀想なのが、左利きの人です。左利きの場合はノートと窓の間に手がくるため、もろにノートに影が映り込んでしまいます。しかし右利きの人間が圧倒的に多いことから、仕方ない措置といえるのです。

その逆もある

また、特別教室の一部では、あえて太陽の光を取り入れづらくしている教室もあります。代表的なのが理科室です。理科室では化学薬品を保存・使用するため、薬品が劣化しないようにあえて太陽の光を取り入れづらくしているとのことです。