日本最大の電気街であり、オタクの聖地とも称され、アキバの愛称で親しまれている秋葉原。世界中から秋葉原を目指して来日する観光客も少なくありません。秋葉原の読み方は一般的には「アキハバラ」であり、「アキバハラ」と読むと一笑される傾向にありますが、これは案外間違いではないのです。

秋葉原の正しい読み方

現在の秋葉原がある地域は、江戸時代から火災に悩まされていました。明治2年には被災戸数が1000軒にもなる大火災が発生したことから、火防の神・秋葉大権現を祀った「秋葉神社」を建設しました。この神社の読み方は「アキバ神社」であり、そのことからこの地域を「秋葉神社のある原っぱ」から「秋葉原(アキバハラ)」と呼ばれるようになったのです。

そうです、この頃は「アキハバラ」ではなく「アキバハラ」が正しい読み方だったのです。

しかし明治23年に貨物用の駅として「秋葉原駅」が開設された際、この駅の読み方が「アキハバラ」と決定し、それが広まり現在では「アキハバラ」の読み方が定着してしまったのです。

一体なぜそれまで「アキバハラ」と呼ばれていた地域の駅の名が「アキハバラ」になったのか、その理由は定かではありません。