ジュース、お酒、タバコに切符などなど、世界中には様々な自動販売機が存在します。特に日本は自動販売機大国であり、国内には500万台弱の様々な自動販売機が軒を連ねています。

最古の自動販売機はエジプトにあり

現代のような自動販売機が普及しだしたのは19世紀に入ってからのことですが、世界最古の自動販売機はその遥か昔、紀元前215年頃に誕生していたとされます。

古代エジプトの科学者であるヘロンの著書『気体装置』によると、聖水を販売する装置の図解が記されています。仕組みはいたってシンプルで、5ドラクマ硬貨を投入すると、硬貨の重みで栓が開き、蛇口から水が出るという構造でした。

この装置は完全に無人で動作するように設計されており、実際に寺院に設置されていました。これが、歴史上で最も古い無人販売機、つまりは自動販売機なのです。