オーロラの美しさを例えるならば、まるで夜空に巨大な光のカーテンがかかった様です。オーロラがよく観測される地域としては、アラスカのフェアバンクス、カナダのユーコン準州やノースウエスト準州、スウェーデンのキルナなどが主に挙げられます。これらは全て寒い地域という共通点があります。

低緯度オーロラ

オーロラは北極や南極の付近でよく観察され、その一帯には「オーロラ帯(オーロラベルト)」と呼ばれる領域が存在します。

実はオーロラが発生する仕組みは完全には解明されていません。一般的には太陽から吹き出している太陽風と、地球の磁場が関係していると言われますが、その説明はここでは省略させていただきます。

オーロラはこのオーロラ帯でのみ観測されると勘違いされがちですが、実は日本の北海道や新潟からでもオーロラを観ることはできるのです。しかしこのオーロラは北海道や新潟の上空で発生しているのではなく、北極圏で発生したものが見えているにすぎません。そのため、オーロラの上部の赤い部分のみが見えるため、「赤いオーロラ」や、古くは「赤気」と呼んでいました。

過去に何度か赤いオーロラは観測されていますが、時には山火事などと勘違いをされて消防車が出動した事態も記録されています。